AGO フィルム現像機のメンテナンス
毎回の清掃、ガスケットへの注油、シャフトのきしみ音、バッテリー交換まで AGO の手入れ方法をまとめます。
AGO(アゴー)フィルム現像機のメンテナンス
こまめにメンテナンスすれば、AGO は安定して動き、長く使えます。この記事では、使用ごとの清掃、ガスケットへの注油、シャフトの手入れ、バッテリー交換を説明します。
清掃
現像を終えるたびに AGO を清掃してください。薬品の残りが本体に付いたままだと、時間とともに腐食や劣化の原因になります。
ステップ 1 電源を切り、ケーブルを抜く
清掃の前に、AGO の電源が切れていること、電源から外れていることを確かめます。
ステップ 2 湿らせた布を使う
湿らせた布で本体を拭き、薬品の残りを落とします。薬液に直接触れる部分だけは、軽く水ですすいでもかまいません。AGO を水に浸けないでください。洗剤や洗浄剤は使わず、水とやわらかい布だけを使ってください。
ステップ 3 繊細な部分はやさしく扱う
布はやわらかいものだけを使います。研磨性のある材料や強い力は避けてください。とくにシャフト、温度センサー、フロントパネルの周りでは注意してください。
ステップ 4 しっかり乾かす
しまう前に、すべての部分を拭くか風を当てて乾かします。水分がたまりやすい隙間にも気を配ってください。
重要
本体の背面には圧力平衡膜があります。この部分に水をかけないでください。水滴が付いているのを見つけたら、すぐに拭き取るか吹き飛ばしてください。
使用頻度が高い場合や、小規模なラボでの業務使用では、薬液の飛散による腐食を防ぐため、使わないあいだ USB-C ポートをマスキングテープでふさいでおくことをおすすめします。
ガスケットへの注油
ガスケットは、AGO と Paterson タンクのあいだを水密に保つ部品です。定期的に注油すると密閉が保たれ、ガスケットも長持ちします。現像 10〜15 回ごとに注油してください。
ステップ 1 先にガスケットを清掃する
グリスを塗る前に、ガスケットを拭いて汚れを落とし、乾かします。汚れや残留物の上から塗ると、グリスの下に汚れを閉じ込めることになり、劣化の原因になります。
ステップ 2 シリコーングリスを薄く塗る
高粘度のシリコーングリスを、ペーパータオルややわらかい布で塗ります。量は、ガスケットが軽く光る程度で十分です。
塗りすぎないでください。グリスが多すぎると、使用中に AGO が Paterson タンクから滑って外れることがあります。
使うもの EPDM シールに適した潤滑剤
シリコーン系のグリスまたはオイルだけを使ってください。たとえば次のようなものです。
- 配管用のシリコーングリス
- 100% シリコーンのランニングマシン用潤滑剤
- 純シリコーン系のパーソナルローション
どれを使う場合も、水、香料、添加物が入っていないことを確かめてください。
シャフトのきしみ音
シャフトのあたりからきしむ音がするときは、シャフトシールに注油が必要です。モーターを回したままシャフトシールにシリコーングリスを塗り、音が消えるまで続けてください。
バッテリーの交換
保証についての注意
バッテリーをご自分で交換すると、保証は無効になります。AGO がまだ保証期間内であれば、Vintage Visual に連絡してバッテリー交換を依頼してください。
保証期間が過ぎている場合は、次の手順でご自分でも交換できます。
バッテリーの種類: 2 x 18650 リチウムイオン電池。Panasonic または Samsung の正規品を、必ず信頼できる販売店で購入してください。
バッテリー交換の手順
- 本体の電源が切れていることを確認します
- 前面の二本のネジと背面の二本のネジを外します
- 内部の配線を傷めないよう、AGO のケースを慎重に開けます
- バッテリーロックを外し、古いバッテリーを取り出します
- 新しいバッテリーを入れ、バッテリーロックを付け直します
- ケースどうしのシールが溝に正しく収まっているか確かめながらケースを慎重に閉じ、フロントパネルのネジを締めます
- 充電器をつなぎます
- 電源を入れます
バッテリー交換のときは、本体を傷めるおそれのある鋭利な工具や方法を使わないでください。
AGO のメンテナンスについて質問があるときや、手入れで困ったときは、support@vintagevisual.eu までご連絡ください。喜んでお手伝いします。