結論から言うと、方法は二つあります。液温を 38℃ に保ち続けるか、下がった分を現像時間で補うかです。
C-41 の標準処理温度は 38℃、現像時間は約 3 分 15 秒です。時間が短いぶん、温度が 1℃ ずれたときの影響が大きく、ここが自家現像で一番つまずくところです。
方法1:温度を保つ(湯煎・恒温槽) 洗い桶に 40〜43℃ のお湯を張って薬液のボトルを浸け、38℃ になったら開始します。冬場は湯温が落ちるため、途中で差し湯が必要になります。低温調理器(スーヴィード)や観賞魚用のサーモスタットを流用する方も多く、0.5℃ 単位で制御できるものが向いています。
方法2:時間で補正する(タイムコンペンセーション) 薬品をだいたいの温度まで温めておき、処理中に液温が下がったら、その分だけ現像時間を自動で延ばす考え方です。AGO フィルム現像機 はこの方式を採用しており、温度を保つ装置そのものが不要になります。ただし時間補正が働くのはロータリー(横回転)のときだけで、タンクを立てたスティック撹拌では温度センサーが薬液に触れないため無効になります。
30℃ 前後の低温処理という選択肢もありますが、対応する薬品が限られます。
なお、C-41 は「発色現像 → 漂白定着 → 安定」と工程数自体は少なく、温度さえ解決すればモノクロより手順は単純です。